パティ・ボイド写真展を見る

６月９日は“ロックの日”ではないが、元モデルでジョージ・ハリスン（1966〜1977）、エリック・クラプトン（1979〜1989）の元妻であるパティ・ボイドの写真展をタワーレコード渋谷店で見る。身近にいたジョージやエリックをはじめ、ジョン・ポール・リンゴ、ジェフ・ベック、ロン・ウッド、キース・ムーン、ニルソン、ザ・バンドのラストワルツのリハーサル風景などのロック好きが歓喜するような初めて目にする写真が並ぶ。ビートルズの「サムシング」、クラプトンの「いとしのレイラ」「ワンダフル・トゥナイト」などにインスピレーションを与えたという音楽の女神。じっくりとあの頃の歌に耳を傾けようか。

ジョージ・ウィンストン亡くなる

1980年代の「あこがれ／愛（Longing/Love）」などの曲で知られるニューエイジのピアニストであるジョージ・ウィンストンが73歳で亡くなる。当時、よく聴いた1980年のアルバム「Autumn」収録の上記曲は多くのCMなどでも使われたので耳にした人も多いのでは。久しぶりに聴き直し、追悼しようか〜

ボサノバの女王アストラッド・ジルベルト逝く

ボサノバの名曲「イパネマの娘」を歌い、ボサノバの魅力を世界中に広めた歌手のアストラッド・ジルベルトが83歳で逝く。ギタリストのジョアン・ジルベルトとサックス奏者のスタン・ゲッツが共演し、そこにヴォーカルで参加したアルバム「ゲッツ／ジルベルト」は私の永遠の愛聴盤のひとつ。夏が来るとボサノバが聴きたくなる……。
ご冥福をお祈りします。

高田漣トーク＆ライブに参戦

ミュージシャン高田漣の初の書籍『ギタモノ/ギタヒト』の刊行記念、無印良品有明店に建築されている「陽の家」にて開催された、フリーのミニライヴとトークイベントに参戦。前半は音楽やギターに関する興味深いトーク、後半は父・高田渡の愛用していたアコースティックギターとウクレレ（高田渡が改造）を使ったミニライブ。「アイスクリーム」「ごあいさつ」「魚つりブルース」「私の青空」など多くの高田渡の曲を中心に弾き語り。約1時間半、充実した暖かい春の夜！

ギターというモノ/ギタリストというヒト プルースト、ベイトソン、ソンタグ、高田渡

• 作者: 高田漣
• 出版社/メーカー: DU BOOKS
• 発売日: 2022/12/23
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

CONCERT FOR MODERN TIMES

• アーティスト: 高田漣
• 出版社/メーカー: ディスクユニオン
• 発売日: 2022/10/19
• メディア: CD

坂本教授ありがとう

坂本龍一が3月28日、71歳で逝く。1970年代から、友部正人や高田渡、シュガーベイブ、山下達郎、大貫妙子、矢野顕子、大瀧詠一、細野晴臣、竹内まりや、大村憲司、シーナ＆ロケッツ、加藤和彦、浅川マキ、中島みゆき、忌野清志郎、中谷美紀、坂本美雨、デヴィッド・シルヴィアン、トーマス・ドルビー、ロビー・ロバートソン、ビートニクス、高野寛、……数多くの楽曲の編曲、バッキング、ライブサポートなど。さらに自身のソロアルバム、YMO、「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」などの映画音楽を手がけるなど、電子音楽、テクノ、クラシック、ポップ、民族音楽、ジャズ、現代音楽など幅広い音楽の教養を持った人だった。数々の素晴らしい楽曲と素敵な演奏を送り届けてくれたことに、限りない思いと感謝・感謝・感謝！
音楽の奥深さや社会に対する見方を教えていただいた教授、ありがとう！！

デヴィッド・リンドレーまで！

シンガーでもあり、ギター、バイオリン、バンジョー、マンドリンなど様々な弦楽器を操るミュージシャのデヴィッド・リンドレーが78歳で永眠。独特なスライドギターの奏法に加え、ブルースやロック、R&B、ワールドミュージックなど幅広い音楽性を持ち、70年代から80年代にかけてのジャクソン・ブラウンのアルバムやライブのサポート、ロッド・スチュワートやジェームス・テイラー、リンダ・ロンシュタット、クロスビー＆ナッシュ、ボニー・レイット、ライ・クーダーらのアルバムへの参加や共演。また、素晴らしいミュージシャンがいなくなるのは非常に寂しい。

ジャズ・サックスの巨匠ウェイン・ショーター逝く

ジャズ・サックスの巨匠ウェイン・ショーターが89歳で逝く。アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズなどで演奏した後、マイルス・デイビスのグループに加入。1970年には、ウェザー・リポートを結成。ジャズだけでなく、ロックのスティーリー・ダンやジョニ・ミッチェル、サンタナ、ローリング・ストーンズなどのアルバムにも参加。作曲にも長けて多くの名演を残している。合掌

アシダ音響のヘッドフォンST-90-05が良い

スタジオや放送局、工事現場などでも使用されているという創業80年を超えるアシダ音響の機器。そのアシダ音響が一般ユーザ向けに作ったヘッドフォン「ST-90-05」。低価格と音の良さで人気を呼び、予約しても手元に届くのは数カ月待ち。私も昨年末に予約し、ようやく手元に届く。レトロモダンなデザインで重量も110gとめちゃくちゃ軽く、ケーブルも太い！　まだエージング中だが、この値段（6600円）で高音から低音までよく出て、迫力あるサウンドが楽しめる。音楽を聴くのが楽しくなる〜！！

ムーンライダーズの岡田徹が旅立つ

はつみつぱい、ムーンライダーズのキーボーディスト・岡田徹が73歳で旅立つ。ピアノ、シンセ、アコーディオンなどの鍵盤楽器を操り、CMや数多くの音楽の作曲や編曲、プロデュースで活躍。ムーンライダーズでもポップでキャッチーなナンバーを作曲している。「9月の海はクラゲの海」「ダイナマイトとクールガイ」「さよならは夜明けの夢に」「いとこ同士」「6つの来し方行く末」「黒いシェパード」「涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない」「Kのトランク」「マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン」……他。最後にお見かけしたのは、車椅子に乗られていた昨年の夏だったか。
天国で、かしぶち哲郎と再会してください……。

坂本龍一『12』リリース記念・特設展示＠新宿タワーレコードを見る

2023年1月に、闘病中の坂本龍一が約6年ぶりのオリジナルアルバム「12」のリリース記念・特設展示&セレクションコーナー“Space Sakamoto Shinjuku” （＠タワーレコード新宿店10F ）を見る。教授愛用のペンや消しゴム、手書きの楽譜、録音などに使われた陶器の破片、スタジオなどを撮った写真パネル、映画「戦場のメリークリスマス」の頃のロケ現場での写真なども展示。もっともっといろいろな音を聴かせてほしい〜！！